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ー 院長コラム ー

COLUMN

体の病気と歯の病気

たかが歯の病気されど歯の病気。口の中の細菌がどうのこうのと局所に限局した病気ではなくなってきています。昔から糖尿病の人は歯周病になりやすいと言われてきました。 糖尿病はインスリン(細胞内に入って細胞の栄養になる糖分を細胞内に取り込むよう細胞に指令を出すもの)が細胞内に取り込まれにくくなって細胞が栄養不足になって体の抵抗力が落ちてしまうのが特徴です。

これは脂肪細胞から産生される物質(TNF-α)がインスリンと細胞の連絡経路を遮断してしまうからです。

日本人にはまれですが生まれつきインスリンがすい臓で産生されないために糖尿病になる人も居ますがほとんどの人が前記の原因をもっています。このため糖尿病の人は食事制限などをして脂肪細胞を増やさないようにするのです。 歯周病は歯の周りの細胞への細菌感染が原因ですから、糖尿病の人が歯周病になりやすいのはあたりまえと思われます。

しかし最近になって歯周病の治療をしたら糖尿病が改善したと言う患者さんの報告があります。

これはインスリンの働きを抑制してしまう前記のTNF-αという物質が、炎症のある場所に大量に集まっているマクロファージという細胞からも大量に産生されることがわかってきたからです。

歯周病は慢性の炎症反応が、常時、歯の周りの組織で起こっている病気なので必然的にマクロファージも多く、歯周病の治療をしたらその炎症反応が少なくなった為に、糖尿病が改善したと言う訳です。

歯周病は痛みが無く進行する病気なので皆さんは甘く考えて放っておく人が多いですが、日本国民の80%が歯周病に罹患しているといいます。糖尿病などの難治性の全身疾患が歯の病気から起こっている可能性もあるなか、それでも歯医者にかかるのは嫌ですか?

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