コラム
VOL30.歯ぎしり、食いしばりって??
Date: 2006-11-18 (Sat)

最近、歯ぎしりや食いしばりが元で、歯の症状を訴える人が増えてきています。

特徴としては、奥歯全体が浮いたような感じがしたり、しみやすくなったり、症 状的にはそれほど強くないが気になるといったものです。また、特に虫歯や歯周病が進行してなくてもしみる感じが増したり痛みを感じる場合はほとんどが歯ぎ しりが原因となっています。歯は適度な圧力が加わっている場合は反応はしないのですが、過度の圧力が加わったりした場合は脳震盪と一緒で歯髄も震盪して反 応(痛み)が出ます。

歯ぎしりは意識的にしているものではなくて無意識の時にしているものです。要は夜寝ている時です。音がして明らかにわかる場合と、音 がしないで食いしばっている場合もあり自分では中々気づきにくいものです。口の中を見て、歯が減っていたりする事で発見できます。特に八重歯は、はじめ生 えて来たときは尖っているものですが、先のほうが明らかに平らになってきている人などは歯ぎしりをしている証拠です。人によって症状も出ない人が居ます し、判断は難しいのですが、放っておくと歯周病でもなく虫歯でもないのに歯を失う原因になりかねませんので、お口の中にすり減っているような歯がある人早 めの受診をお勧めします。

治療法としては歯ぎしり防止装置なるものを夜装着して寝てもらいます。要は硬いマウスピースみたいたものです。型をきっちり取っ て作りますので違和感無く装着できますので眠りづらいと言う人はわずかです。殆どの患者さんが自覚がないので、歯ぎしりの事を提言すると驚かれますが、歯ぎしりして顎をスライドさせた時の歯の合わさり具合(すり減り具合)を見せると納得します。歯ぎしり防止装置を装着してその日にしみる感じが取れる人も居 ます。

なんとなく変だな~と思っていても症状が強く出ないので放置される場合が多く、他の疾患と同じですが予防が大事になってきます。あ!私そうかも!と 思う人は早めの受診をお勧めします。

スポーツマウスガードの報告 VOL6 西武ライオンズ カブレラ選手、GG佐藤選手、中島選手、炭谷選手来院!
Date: 2006-05-27 (Sat)

またまたスポーツマウスガードの報告です。

来る5月1日~2日にかけて西武ライオンズの選手達が多数来院しました。小野寺投手、松坂投手、赤田選 手の評判が良く興味を持ってもらいカブレラ選手、GG佐藤選手、中島選手、炭谷捕手に新たに作製しました。GG佐藤選手はなんとトリコロールカラーで毎試 合使用してもらってます。口元に注目してみて下さい!カブレラ選手は4色のマウスガードで練習で使ってもらってます。中島選手は透明で作ったため目立ちま せんが試合中はもちろん寝てるときまで使用してくれてます!炭谷選手も透明で作製して試合中から練習まで幅広く使用してもらっています、今後の活躍が楽し みです。

いずれの選手にも歯のアドバイスや治療をし歯や噛みあわせの重要性に深く理解を示してもらい今後の活躍が期待されます。皆さん注目して応援して下 さい!今後益々選手達に広まって歯に対してどんどん興味を持ってもらえるのが楽しみです。また後日報告しますので楽しみにして下さい。

スポーツマウスガードの報告 VOL5 西武ライオンズ松坂投手、赤田主将来院!
Date: 2006-04-15 (Sat)

スポーツマウスガードの活動報告をします。

来る4月6日にWBC MVP 西武ライオンズ松坂投手が来院しました。スポーツマウスガードに興味を持っており当院で作製し早速練習で使ってもらってます。それに合わせて歯の アドバイスとメンテナンス処置を行い、歯に興味を持ってもらいました。

これからの益々の活躍を期待するところであります。また翌日には西武ライオンズ主将 の赤田外野手も来院し、マウスガードを作製、装着直後に好感触を得られ翌日の実戦で早速使ってもらえました。結果4打数2安打と絶好調で本人曰く手放せな い武器になるとのことでした。赤田選手の効果を見て、他の選手からも多数オファーが入りどんどん選手たちにマウスガードの良さを認識してもらい歯に興味を 持ってもらえるのが楽しみです。赤田選手の使用は西武ライオンズのオフィシャルホームページ4月13日バッファローズ4回戦レポートページにも紹介されて います!http://www.seibu-group.co.jp/lions/
赤田選手のHPの今日の将吾http://www.samurai-shogo9.com/todays/todays.cgi?year=2006&mon=4&day=7#agorokuにもマウスガードの話題が掲載されています。

以前紹介した小野寺力選手も治療後調子を上げており今年は西武の新守護神として早6セーブを上げています。小野寺選手のHPに院長の写真が掲載されています。合わせてご覧下さいhttp://www.chikara-o.net/diary.html

VOL29.痛みの質
Date: 2006-01-04 (Wed)

皆様明けましておめでとうございます。
今年も従業員一同皆様のご来院を心よりお待ち申し上げます。

さて、今回は「痛みの質」について独り言です。 人それぞれ痛みの捕らえ方が違うのはしょうがない事ですが、違和感=いつもと違う=痛み!と捕らえてしまう人が居るのが困りものです。もちろん、人それぞ れ感じ方が違うので一概には言えませんが、普通「痛い」という状態は、夜寝てても起きてしまう、他の事をしていても気になる、日常生活に支障が起きる程度 のものを痛みと位置ずけて良いと思います。

そういう場合は痛み止め等でその感覚を少しでも和らげてあげる処置が必要ですが、中にはちょっとでも違和感が あったりすると痛み止めを大量に飲んでしまう人が居ます。こういう場合は逆に依存性が強くなって痛み止めをいくら飲んでも効かないと言う事態に陥りやすく ひどい場合、精神病にまでなってしまいます。歯の治療の中には処置後に違和感を覚える事が多く(それはそうです!麻酔打ったりするだけで組織を破壊してる のですから反応は出ます)その違和感を「痛み」と捕らえて歯の治療は「痛い」と思い込んでしまう人が多いのが現状です。治療後の違和感はいくら処置しても 取り去ることはできず、時間が解決するものだと思って割り切ってもらうしかないと思います。今の治療で原因をしっかり除去していれば最長で痛みが続くのは 3日です。

それ以上痛みが続くようであれば病院を変えても良いかもしれません・・・・。「違和感」と「痛み」の本質的な違いを自分でしっかり理解して治療 に望んでもらえると助かりますし、歯の治療も怖くなくなると思います。

もちろん、治療中は出来る限り痛みを与えない努力を惜しまないのはもちろんのこと、 止むを得ず術後痛みが伴う処置はしっかりしたフォローをしていくのは言うまでもありません。

気になる発表を転載しましたVOL.3 (札幌歯科医師会通信より)
Date: 2005-10-06 (Thu)

■残存歯の多い高齢者は健康     兵庫県国民健康保険団体連合会

自分の歯が20本以上残っている70歳以上のお年寄りは、4本以下 と比べ、身体の病気で費やす医療費が1か月平均約9000円も少ないことが、兵庫県国民健康保険団体連合会などの調査で分かった。残存歯数が多いほど、神 経や循環器などの病気で通院する日数が少なく、歯と身体の健康の密接なかかわりが明らかになった。

 この調査は、同連合会が保有する同県内全域の 医科と歯科のレセプトをもとに実施。昨年5月に歯科治療を受けた70歳以上の男女約3万2600人を対象に、同じ月の歯科以外の医療機関への通院日数や医 療費を算出した。その結果、残存歯数が4本以下の人は、歯科以外の医療費が平均2万6500円だったのに対し、20本以上の人は1万7800円で、歯が多 いほど医療費が少ない傾向が見られた。


病気別の平均通院日数を見ると、神経系の病気(パーキンソン病、アルツハイマー病など)では、残存歯数 20本以上の人が2.17日なのに対し、19本以下の人は3.56日と1.6倍。循環器疾患でも20本以上が2.46日に対し、19本以下は2.82日 と、残った歯が多い人ほど通院日数が少なく、健康状態の良好さをうかがわせた。

VOL28.虫歯は感染症だって知ってました?
Date: 2005-09-29 (Thu)

今回は、虫歯について独り言です。

皆さん、虫歯って感染症だって知ってますか?そうです、インフルエンザやエイズなんかと同じで虫歯菌に感染して 虫歯になるんですよ。よく患者さんで親も歯が悪かったから遺伝なんだ~とか、歯が弱いから虫歯になりやすいんだ~なんて言葉を耳にするのですが、それは大 きな間違い!虫歯菌はそもそも胎児の時には存在せず、言い換えると歯が生えてない時には口腔内に存在しない菌なんです。

じゃあ、どこから入ってくるのと言 うと、要は虫歯菌を持ってる人からうつるんです!お母さんの口移しや、おばあちゃんの口移しや大人が食べたお皿やお箸からうつってるんですね、感染してるんです!虫歯の原因菌はミュータンスと言う菌ですがこれの口腔内の数が一定の割合より多い人は虫歯になりやすく、少ない人は虫歯になりにくい、もしくはな らないと言われてます。ですから、絶対飲み物や食べ物の回し飲み、食べ、お母さんの口移しなどは辞めてください。もちろんキスが一番危ないです。成人にも 同じ事が言えます。

虫歯になりやすい人とキスをすると、自分も虫歯になりやすくなりますよ!で、ここからが本題なのですが、一度そのミュータンス菌の数が 増えてしまったら、今まではそれを減らす手立てが無かったんです。もちろん歯磨きで減らすことはできても一回感染したミュータンス菌は常に口腔内にとど まって繁殖しますので歯磨きだけでは防ぎようがないんですね。ですから歯磨きしてても虫歯になる人が減らないんです。

じゃあ、どうするのかと言うと、最近 では研究が進んで臨床応用もされてきてる3DS(Dental Drug Delivery System)と言う方法があります。それは、ミュータンス菌に感作する抗生剤を一定時間口腔内に作用させてミュータンス菌の数を減らす方法です。これを すると感染したミュータンス菌の数を減らして虫歯になりにくくし、口腔内の環境を整える事ができます。

もちろん個人差はありますが80%の効果があると言 われてます。ただし、保険は適応になりませんので自由診療となります。処置自体は簡単ですが数回の処置が必要になります。これからは、削って抜いてという 外科的な処置ばかりでなく、内科的な処置も歯科には必要になってくると思います。興味がある方はお問い合わせ下さい。費用はどうしても自由診療ですのでか さみますが虫歯にならない口腔内環境を作れると思うと安上がりですし一生の物として捉えれば安いと思います。是非お勧めしたいです。

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